夫婦もしくはカップルの共同作業の結果、授かる赤ちゃん。
最近では子作りに励んでいるのになかなか子供ができない人達が増加しているようです。
妊娠しないというと、どうしても女性の側になんらかの問題があるように思われますが、実は4割以上が男の側になんらかの問題があることがデータ上でも分かっています。
WHOの調査では以下の通り
- 女性側のみに原因がある・・・41%
- 男性側のみに原因がある・・・24%
- 男女共に原因がある・・・24%
- 原因不明・・・11%
男の側の不妊の原因2つ
男の「男性不妊症」の要因は大きく分けて2つあります。
精子の問題
性機能の問題
です。
精子の問題
1つ目は男の精子に問題がある場合です。
「無精子症」、もしくは数が極端にすくない「乏精子症」の場合です。
日本のデータではないですが、先進国の男性の精子数が減少していることが言われています。
1970年代から2010年代の約40年の間に男性の精子の濃度が約50%減、精子総数も60%近くが減ったことが分かりました。
研究チームによるとこれは先進国の間で顕著で、アフリカや南米、アジアではその傾向は見られなかったとのこと。
性機能障害の問題
もう一つが男性の性機能障害です。
具体的には勃起障害(ED)や射精障害です。
勃起障害(ED)
いわゆる「勃たない」状態です。
ただ勃起できても、「あまり硬くならない」、「中折れする」状態も勃起障害に入ります。
この原因や対策はこちら
射精障害
この射精障害も最近ではよく耳にするようになりました。
勃起するけど「女性の中でイケない」男が、増えてるんです。
女性の中でイケない状態も幾つかのケースにわかれます。
- 早漏
- 遅漏
- 逆行性射精
1.早漏
早漏の定義は通常では挿入後1分以内に射精してしまう状態です。
実際に女性に挿入する前に出てしまう場合もあります。
日本では意外と少ないようです。
それで思い出したのですが、20年位前にストリップ劇場に行った時に、生板ショーをやってました。
客の中から一人のオッサンが選ばれてステージにあがりました。
踊り子さんにゴムをつけられてさあ始まったと思ったら終わってました(笑)。その間30秒位?
こういうのが「早漏かー」と妙に納得しました。
2.遅漏
時間がかかっても女性の中でイケれば良いんですが、そのほとんどはイクことなく終わってしまう状態です。
そんな人も自分でするオナニーではイケる人がほとんどなんです。
近年はこの遅漏(膣内射精障害)が増えているとのこと。
3.逆行性射精障害
尿道は精嚢で作られた精子、膀胱からでる尿と2つの通り道です。
精子は尿道を通って射精されるときには、もう一つの道、膀胱からの道は閉ざされます。
逆行性射精障害は何らかの原因で膀胱側の道が閉じられずに、精子が膀胱に流れ込んでしまう状態です。
射精感もありますが、外ではなく自分の体に戻ってしまうので妊娠できないという訳です。
治療には薬物療法がありますが、効果ない場合もあります。
妊娠を望む場合は膀胱内から精子を取り出して受精させる方法をとる事になります。
(1)の早漏、(2)の遅漏は早いか遅いかの違いでその根本原因は同じなんじゃないと考えがちですが、実は全く違います。
早漏は自律神経に左右されます。(そうじゃない場合もあります。)
勃起、射精のメカニズムではこの2つは全く異なった神経回路です。
勃起は副交感神経が優位な時、射精は交感神経が優位な状態で作動します。
つまり勃起が起こるのはリラックス状態、射精時は瞬時の反射反応、覚醒状態になって行われます。
そして通常は快感という刺激がバケツに水が貯まるように溜まっていき、一杯になった時に射精が起こります。
このシステムが上手く働かずに、ほんの少しの刺激で反射反応が起き射精してしまうのです。
早漏の原因
心因性の問題が大きいと言われています。
自分でも時期によって射精まで「早いなー」とか今日は「大丈夫だなー」と思う時ってありました。
セロトニン(心のバランスを保ち精神を安定させる役割を担っている神経伝達物質です。)と同じような働きをする薬で早漏が治ることもあります。
遅漏ですが、これはまちがったオナニー習慣でなってしまう場合があります。
それは「床オナ」や「強いグリップでのグラインド」。
腹ばいになってペニスを布団や床に擦り付けてやる方法やペニスの竿部分を強く握って上下させる方法です。
この方法を長年やってしまうと、その強い刺激に慣れてしまい女性の膣内ではイケなくなってしまう可能性があるんです。
以下に私も使っているTENGAが2017年行なった「オナニー国勢調査」調査結果があるので載せておきます。
実際は県別や年代別のオナニー頻等の調査データがあるのですが、ここではオナニーの方法について取り上げて載せきます。
参考出典:TENGA実施「オナニー国勢調査」全国男性自慰行為調査2017より(https://tengahealthcare.com/special/report/)
上の資料にあるような不適切だと思われるオナニー方法を実際けっこうな割合の男性がやっているのが分かります。
このようなオナニーをやっているとゆくゆく女性の中でイケない射精障害へと発展する可能性があります。
もし当てはまる人がいたら将来のためにも自分のオナニー方法を見直しましょう。
TENGAでは男性機能障害のリハビリ用のトレーニングカップも販売しています。